二人乗りをする際は

タンデム走行の条件

バイクで二人乗りを行うには、法的な制限があります。
まず排気量51cc以上であることです。

原動機付自転車すべてが二人乗りできないのではありません。
50ccまでの原付1種が禁止されているのであり、原付2種は問題ありません。

乗車用のシートやステップがないバイクは排気量が51cc以上であっても認められていません。
この点はご注意ください。

一般道は経験年数1年以上であること。
高速道路は経験年数3年以上であることです。

経験年数とは普通自動二輪免許および大型自動二輪免許取得の年数です。
当然ですが高速道路の二人乗りは、126cc以上のバイクに限ります。
法的に経験年数を設けてあるのは、二人乗りが一人で乗るよりも技能的に難しいためです。

意外と難しいタンデム走行

バイクというのは車に比べると軽い乗り物です。
200kgのバイクがあるとします。
ライダーの体重が60kgだとします。

総重量は260kgになります。
これに同じ体重の人がタンデムするとします。
総重量は320kgになります。

約23%の重量増となるのです。
この23%の増量は、理想の位置に配分されているのではありません。
すべて後ろにあります。

普段の重心位置とは違ってきますので、加速も減速も、コーナーリングさえも違ってきます。
しかもこの増量は荷物ではありません。
生きている人間なのです。

そのため僅かですが移動することを考えなくてはいけません。
その移動がある度に、重心は変わり操縦も変わってくるのです。

昔ホンダが発売したNSRというレーサーレプリカがありました。
このバイクは公道市販車というには過激で、タンデムシートは用意されていましたが、シングルシートにラバーを貼り付けたようなものでした。

このバイクでタンデムを行ったことがあるのですが、シートとステップは準備されているものの、とてもではありませんが体を支えることができませんでした。

加速の度にズリ下がり、減速の度にツンのめる。
ライダーがヘタなわけでもありませんでしたし、スピードもでていませんでした。
ですがこのように同乗者が動いてしまうと、ライダーは技量があるにもかかわらず相当苦労をしていました。

車と違いバイクは同乗者にも乗るためのコツがあります。
バイクを操ったことのない方は、荷物になりきることが大切です。

危険を感じたといって、ライダーにしがみつかれては操縦ができません。
ライダーの操作の邪魔にならないように、体を支えることが重要になってきます。

無駄で変わった動きをされると重心が変わり、運転し辛くなります。
荷物は動きません。
バイクに固定されたかのように、バイクの動きに逆らわないようにしてください。

そのためには視線は前方に向けておく必要があります。
なにやら高度な技術をいっているかのように思えますが、そうではありません。
あまり力まずに自然体で、視線を前方に向けていれば、ライダーと触れ合っていますので自然と動きが合い、タンデムを安全に楽しむことができるのです。