ツーリングの醍醐味とは

バイクの欠点?いえ長所です

バイクは車と違い、運転する人が露出しています。
そのため夏は暑く冬は寒いですし、雨が降ると濡れてしまいます。

最近はオーディオを装備しているバイクもあるのですが、ほとんどのバイクは音楽など聴くことはできません。
お腹が減った、喉が渇いたと思ったら、停車するしかなく、疲れたときに駐車場に停めてもその場で寝てしまうことは難しいものがあります。

止まったら支えなくては転倒するし、ライダーの技量を補助する装置は少なく、車以上に初心者には厳しい乗り物です。
こう考えるのはバイクに否定的な人だけだろうと思いがちですが、実はツーリング(特にロングツーリング)を愛するベテランライダーたちもそう思っています。

なのにそれでもやめることはありません。
夏は暑く冬は寒く、濡れてしまうバイクは、車と違い肌で季節や自然を感じることができます。
車でもオープンカーや窓を開ければ風を感じることができるという反論を聞きますが、全身で感じることができるのはバイクだけです。

なにより寒い暑いを肌で感じるというのは、山の谷間や海岸線でわずかな気温の変化を感じ取ることができ、移動して訪れた先を目だけではなく肌で感じることができるのです。
音楽は聴けないですが、最近は聞けるバイクもありますし、なによりバイクはやることが多いです。

音楽を聴くより周りの音の変化を聞いていた方が、安全であること以上に変化を楽しめます。
バイクは車以上に疲労が大きい乗り物です。
休憩をとることも大切ですし、なにより一服するために知らない土地に足をつけるというのは、ツーリングの楽しみでもあります。

車の中で小休止するのと、ベンチで小休止するのとは全然違います。
車の中という普段と同じ空間ではなく、まったく知らない土地で横になるのでは非日常感がまるで違ってきます。

バイクは初心者には厳しい乗り物です。
ましてやツーリングともなると、気象の変化も含めどのようなトラブルが発生するか分かりません。
ですが難しさゆえに上達することの嬉しさを感じることができます。

バイク野郎という生き方

トラブルが起こったときには、泣きたくなるようなこともあります。
ですが経験を積み重ね、歳月が経つと笑い話になります。
あんなトラブルがあったとか、あれくらいのトラブルで泣いてしまったと話のネタにさえなります。

車でトラブルが起こったときはJAFを呼べば、ほとんど解決します。
ですがバイクの場合はバイク屋を呼ぶ前に自分でなんとかしようと考えますし、バイクの前で四苦八苦しているとなぜかバイク野郎が止まってくれます。
ツーリング好きは、知らない人でも仲間意識が高いのです。

トラブルが起きると誰かが止まってくれます。
止まってくれた人も、また以前に同じように助けられているものなのです。
これがツーリングの醍醐味であるトラブルの楽しさです。

バイクは車よりトラブルが多い乗り物です。
ツーリングとなるとトラブルは合って当たり前、なかったらラッキーだといえます。
ですがそれさえもおもしろく感じることができるから、ベテランになってもやめることができないのです。